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辻井伸行

“夢中”は最強で素晴らしいという話

先日、日本テレビの「アナザースカイ」という番組にピアニストの辻井伸行さんが出ていました。

 
その中で、「夢中で弾いていたら色々な場所を旅していた」というテロップが出るシーンがあって、嗚呼、こりゃ勝てないなと。
同時に、夢中になれることがあるというのは人生において非常に素晴らしいことだなと強く感じました。

アナザースカイ - 辻井伸行

 
そもそも勝ち負けじゃないんですよね、本人的には。当然なのかもしれませんが。
“ピアノを弾くこと”、”自分の音楽を奏でること”に夢中なわけで。

 
コンクールに出れば評価されて、結果優劣をつけられるわけですが、乱暴な言い方をすると、それは他人が勝手につけた優劣であって、それがなんちゃらというイベントの結果だというだけであって、恐らく本人にとって最も大事なのは「自分がどう思ったか、感じたか」なんだと思うわけです。
もちろん評価されることは大事だと思っていると思いますし、目標にしていると思いますが”最も大事なのは”という意味です。

 
夢中なわけですから。
他人がどう思おうと評価しようと、そもそも見えてないし感じてないわけなんですよね、極端な話、少なくとも夢中になっている時は。
番組内でも「集中している」という表現ではなく「熱中している」と表現していました。
夢か熱の中にいるようにしか見えないような状態。

 
個人的には、チームラボの猪子さんがよく言う“フロー状態”のように、脳は時間を忘れるほど集中しているんだけど同時にリラックスしているというイメージ。

 
これは「頑張って出来るようになる」とかそういう類のものではないと思います。
本能とか脳が先行してそういった状態に至っているんじゃないかなと。
もちろん環境や遺伝は関係ないと言っているわけではないです。
耳が良いというのもあると思いますし。

 
ですが、2歳の男の子がオモチャのピアノで「おもちゃのチャチャチャ」や「ドレミの歌」を両手で弾くシーンを見た時に、やっぱり理屈だけでは説明できないものを感じました。


Nobuyuki Tsujii 2 and 7mos years old (1991) – YouTube

 
死ぬ前に「あの頃は○○に夢中だったなぁ」と笑顔で言えることが、ひとつ、素晴らしい人生の要素なのではないかなと思います。
年内に辻井さんの生演奏を聴きに行こうと思います。

 
ちなみに自分も5歳から10年間ピアノを習っていて、英雄ポロネーズは弾けました、一応。。。

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