ブログ

SimilarWeb

他社サイトのアクセス数が分かると噂の「SimilarWeb」を検証してみました

サイト運営者は他社サイトのアクセス数(ページビュー数など)が気になるものです。

 
サイトを公開した時、広告を出した時、何かをやった時、自社のページビューは分かるものの、それが良いのか悪いのか、という議論に必ずなります。

 
特に上長に報告する役割のウェブ担当者にとってこの話は悩みの種だったりすると思います。
これだけお金使ってサイト作って公開してページビュー数が○○で、で、これは良いの?悪いの?と。

 
サイトのアクセス数は、サイトの管理者がサイトにアクセス解析ツールを導入し、ツールの管理画面から初めてページビューなどの機密情報を知ることができ、管理画面に入ることができない他社サイトのアクセス数は当然知ることができません。

 
ちなみに軽視しがちですが、アクセスログデータは機密情報です。
超重要データなわけで、それを知ることができるGoogle AnalyticsなどのIDとパスワードは簡単に共有しちゃいけません。

 

本題

先日「SimilarWeb」という他社サイトのアクセス数が分かるサービスを紹介している記事を見ました。

 
他人のサイトのアクセス解析が勝手にできるSimilarWebが凄すぎる!秘密情報が全部見えてるぞ!

 
0.0000001秒「すげー!!」と思いかかりましたが、そういえば以前もこのようなサービスは聞いたことあるなと思い&そんなことは違法行為をしない限り不可能なので、取り急ぎ簡易的にデータの信ぴょう性について検証してみました。

 
http://www.similarweb.com/

 
※パネルデータということでVisionalistのアクションリサーチと同じかなと。2014年以降の新規受付を終了したようです↓
GUIDE 055 アクセス解析 競合サイトの動向が分かるオプションを提供
Visionalist アクションリサーチ、基になる110万人とは  [週刊IFWA 2010/10/18]

 

検証方法

私がGoogle Analyticsでデータ確認可能な2つのサイト(過去にやっていたブログ)について、無料版のSimilarWebとGoogle Analyticsのデータを比べてみました。

 

結論

「増減の傾向」を「参考程度に」見るには良いかもですが、実数にはだいぶ乖離があるので=それ以外のデータ&情報に関しては信ぴょう性が薄いと思われます。※あくまで無料版&2つのサイトで検証した範囲内での話です。

 

検証結果

以下はSimilarWebの「VISITS」とGoogle Analyticsの「訪問数」の週次推移グラフ(同じ期間)の比較です。

 
サイトA
サイトA

 
重ねてみました。
サイトA(合成)

 
 
 
サイトB
サイトB

 
重ねてみました。
サイトB(合成)

 
いずれも実数にだいぶ乖離があったので=軸の単位はだいぶ異なります。
あくまで山のUpDownが近しいか、を見てみただけです。

 

「雑感」+「公式サイトに書いてあったデータソース(主にパネル)に関することを拙い英語力でチェックした際のメモ」

◆雑感
✔ 月間1000UU、5000PV程度では使えない。(nmbr.jpではデータが出てきませんでしたorz…)
✔ 週次単位、最新データは1ヶ月前。
✔ 単位は、最低500セッション?50000?上から3桁目?で四捨五入?
✔ データはドメイン単位で、ディレクトリ単位では不可。
✔ 実数は5分の1や10分の1だったり、あてにならず。
✔ 当然参照元サイトなどのリファラーデータの実数にも乖離があり、順位すら前後しているので、あてにならず。
✔ だけどこの時はたまたまか、「自然検索」「ダイレクト」といった単位でのリファラーシェアはざっくりだいたい似通った値に。
✔ パネル=データに偏りがある、と思われる。(海外が多い?)
✔ 単位の幅が大きく、その最小単位内での増減は分からない。(例えば50000PVが最小単位だった場合、20000PVの増減だと四捨五入されて全部50000PVになる)

 
◆公式サイトのパネルに関する情報チェック時メモ
✔ パネルは数千、数百万人、200カ国以上に。
✔ データ量は500GB/日、20億PV/日。
✔ 5000以上の異なった情報源。(いろんなアプリなのかアドオンなのか、からのデータ)
http://www.similarweb.com/ourdata
http://www.similarweb.com/downloads/our-data-methodology.pdf

 

まとめ

そもそも論になってしまいますが、アクセス数は他社と比べてどうこうではなく、自社サイトデータでの相対評価をすべきだと思っています。
昨年と比べてどうか、先月と、先週の同じ曜日と比べてどうか、自社同種製品 or サービスと比べてどうか、など。

 
というのも、いくらコストをかけたか、そもそもの商品やサービスの人気はどうなのか、季節やトレンドなどなど、様々な要素が絡んで増減する数字を表面的に並べ、良かった悪かったと評価し、それを元に次を決めるというのは、、、ということです。
これら様々な情報のすべてを他社のも分かっているのであれば話は別ですがそれこそ無理なわけで(苦笑)

 
同じ時期に同じコストかけて売上も人気もそんなに変わらず、だけどページビュー数が10倍も違う、というところまでデータと情報が揃っているのであれば、その数字の違いは何によるものなのか、考え、ヒントを得る材料になり得るかと思います。

 
他社、他者の成功に一喜一憂している時間があるのなら、自社の良いところ悪いところ、そもそも何のためにやっていて、どんな人にサイトに来てほしくて、でも来てもらえてないのはなんでだろう、足りないものはなんだろう、といったことを考える時間に充てたほうが前に進めるのではないでしょうか。
と自分に言い聞かせてます。

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

number inc.
代表取締役
渋谷 泰一郎
Taiichirou Shibuya
Analytics Director

TwitterFacebook