実店舗アナリティクス市場は盛り上がってきている?リテールネクストさん、ABEJAさんも出展「リテールテックJAPAN2017」メモ

先週、「リテールテックJAPAN2017」へ行ってまいりましたので、備忘録を兼ね。

 

目次

リテールテックJAPANとは


日本経済新聞社が主催するイベントです。
いわゆる「東京ビックサイトで行われる大きなイベント」です。
その名の通り、リテール(小売)に関連したテクノロジーの祭典、といった感じです。
例えばスマートフォンを活用したスマート決済や、ICタグを使ったセルフレジなど、200社以上が出展し、各会場ではセミナーも多数行われました。
詳細はこちら↓をご覧くださいませ。

リテールテックJAPAN – 開催概要

 
 

会場内の様子

といきたいところでしたが、会場内は撮影禁止の為、残念ながらここで会場内の様子をお届けすることができず。
せめてもの思いでパンフレット画像をお届けします。。

 
IMG_4416

 
IMG_4417

 
IMG_4418

 
IMG_4414

 
IMG_4415

 
 

キーワード

200社以上が出展してるとあって、会場はかなり広く、とてもすべてバッチリ見て回ることはできなかったのですが、何周かしてみて「多いな~」と感じたキーワードを。

  • スマホ
  • POS(iPad、防犯用ネットワークカメラ)
  • 決済(スマートレジ、セルフレジ)
  • AI
  • RFID
  • クラウド(防犯カメラも)
  • タブレット接客
  • 専門店向け

 
多くが「業務効率化」に関するテクノロジーやプロダクトで、特に決済系がかなり多い印象でした。
Amazonさんが発表した無人のスーパー「Amazon Go」も記憶に新しいですが、ECのみならず、実店舗での購入体験も今後益々発展が期待できそうです。

 
 

実店舗アナリティクス(= In-store Analytics,インストア・アナリティクス)視点

私がこのイベントに行った目的は、「実店舗アナリティクス」という領域周辺の動向について肌感を得る、ということでした。

 
上記でも書きましたが、出展されているプロダクトは主に業務効率化に関するもので、それらを採用検討する担当者=情報システム部の方が多くいらっしゃっていたように感じました、当然ですが。

 
実店舗の入口および店内のお客様の動きをカメラやセンサーでトラッキング(計測)し、それらをマーケティング活用するといったような視点でプロダクトをチェックしていた人は少なかったように思います、当然ですが。

 
とは言ったものの、実店舗アナリティクスサービスを提供しているリテールネクストさんのセミナーは満席でしたし、ABEJAさんのブースにもたくさんの人が訪れていたことから、「興味はあるものの、まだまだ真新し過ぎて真剣に導入検討を行うフェーズではない」という、本イベントに行く前から持っていた肌間通りでした、市場として。

 
市場という文脈で言うと、事業ドメインのスライドor拡張という感じで、元々防犯カメラの設置やサービスを提供していた企業が、その映像を解析/数値化し、マーケティングツールとして出展している、というのが散見され、印象に残りました。

 
インプットにカメラ/センサー、アウトプットにAI/BI/DMP、といったあたりでしょうか、メインとなるプレイヤーのキーワードは。
プラス、弊社もですが、それらのインプットとアウトプットを活用し、店舗内や集客に関する具体的な改善提案を行うコンサル事業者。

 
今後、少しずつ導入/成功/失敗事例が出てきて、メディアも取り上げるようになってくると、ウェブアナリティクスがそうであったように、ツールが増え始め、価格競争が起こり、淘汰が始まり、大資本の本気参入があり(=Googleさんが無償でハイスペックなプロダクトをリリース。そう、GAのように。いきなりこれが来るかもですが)、盛り上がってくるのではないかと思っています。

 
あと余談ですが、上記の体験から、2013年に出版された「DMP入門」という書籍の一節を思い出しました。

 

これからは営業/マーケティングの人材が”テクノロジー”を理解し、情報システム系の人材が”マーケティングコミュニケーション”を理解する必要がある時代だ

 
【出処】書籍「顧客を知るためのデータマネジメントプラットフォーム DMP入門」- 横山 隆治 (著), 菅原 健一 (著), 草野 隆史 (著)

 
きっとそういった人材は増えてきているかと思いますが、1社に1人、といった具合にはなっておらず、両領域に関して社内外の情報をキャッチアップするだけでも大変なので、そんなスーパーマンが一気に増えるわけもなく。

 
本書にもありましたが、そもそもこのようなテクノロジーを活用したマーケティングを実施していくには、それらを「推進し、ハブとなる機能」が必要で、でもそれが社内では難しいので社外にお願いしている、という企業が多いのが実状かと思います。

 
 

まとめ

ゴキブリよろしく「変化に対応できたものだけが生き残る」ということで、そのためにはまず今周りでどんなことが起こっているのか、変化を肌で感じ、頭で理解するというプロセスをサボらず、ネット上のカジュアルなインプットだけで分かったような気になって満足せず、出不精にならず、たまには外へ出ることが大切だと改めて感じました。(あとアウトプットもですよね。入れたら出す。インプットとアウトプットのバランス大事)

 
※特にマネジメントを担う人や決裁権のある人が社内にばかりいてはダメだと思っています。自ら積極的に外へ出るべし、と。

 
 

おまけ:実店舗アナリティクスに関するオススメ記事+リテールテックJAPANに出展していた実店舗アナリティクスに関するプロダクトのリーフレット画像

データ分析の最後のフロンティア!小売業の店舗データ分析の始めかたをスペシャリストと語る
http://eczine.jp/article/detail/3964

 
お客様に話しかける最適なタイミングも導き出す 実店舗分析ツール「RetailNext」インタビュー
http://eczine.jp/article/detail/3965

 
将来は「人工知能エリアマネージャー」も?初期費用0円の実店舗分析ツールについてABEJAさんに訊く
http://eczine.jp/article/detail/3990

 
小売に特化した「インストア・アナリティクス」で、店舗売上6%アップを実現 -リテールネクスト 関根正浩氏インタビュー
https://iotnews.jp/archives/41372

 
IMG_4419

 
 
冒頭の写真出典:「Personalised messaging while entering a store」 by Brother UK, on Flickr
 

Exploring the high-tech retail store of the future
https://www.brother.co.uk/business-solutions/retail-leisure-hospitality/high-tech-retail-store-future
 
 

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次